貧乳でも胸を張る!

何を隠そう、私は貧乳だ。

 

小学生の頃は同級生から、まな板とバカにされ、

大学生の頃は全体的に薄いと言われ、

散々な言われようをしてきた。

 

私の母も貧乳だ。

祖母も貧乳であった。

遺伝である。

母に、「なんで貧乳なのさ!」と抗議したが、

その度に、「遺伝だから太古のサルに文句を言ってくれ、自分に文句を言われても困る」

と言われた。

確かにその通りだが、どのくらいご先祖様をたどれば貧乳サルに行き着くのだろうか。

そもそも、サルなんて、皆貧乳な気もする、、、。

 

貧乳はずっと大きな悩みであった。

夏に水着を着て、波打ち際でキャーキャーしたいという夢もあった。

しかし、貧乳が邪魔をした。

温泉でゆっくりしたいと思った。

しかし、貧乳を隠しながら、ゆっくりお風呂に入るのは無理であった。

豊かな胸の女性が入ってくれば、後を向くしかない。

 

貧乳が嫌でバストアップも試みた。

下着、バストアップクリーム、筋トレ、、、

しかしどれも効果がなく、平らなまま、現在30歳を過ぎてしまった。

 

しかし、落ち込んでいる暇はない。

30年も貧乳と付き合ってきた私は、エリート貧乳女と言える。

会社では間違いなく管理職、いや役員かもしれない。

つまり、胸をはって、(胸は無いわけだが、、、)貧乳と言えるレベルなのだ。

 

私は今後、胸が大きくなる予定は無い。

大きくしたい!とたまに貧乳から浮気しそうだが、大きくならないことも知っている。

30歳を過ぎて、良い意味で開き直れたのだ。

 

しかし、2歳の息子とお風呂に入る度に、息子は私の胸を見ながら、干しぶどう2つ!と言うのである。

そう、「まな板に干しぶどう2つ」、これが30歳を過ぎた私の体型である。

 

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